経常収支10か月連続で黒字
海外とのモノやサービスなどの取引を示す今年4月の日本の経常収支は、10か月連続の黒字となった。訪日外国人旅行者の増加で旅行収支は過去最高の黒字額となっている。
財務省によると4月の貿易収支は1462億円の赤字だったが、自動車や半導体電子部品を中心に輸出額が増加したことに加え、原油価格が大きく下落したことにより去年の同じ月より赤字幅が縮小した。
一方、企業の海外の子会社のもうけが増えたことなどから第一次所得収支は2兆1971億円の黒字で、比較可能な1985年以降、単月として過去3番目の大きさとなった。
また、海外からの旅行客は去年の同じ月より約43%増え、旅行収支は比較可能な1996年以降過去最高となる1334億円の黒字となっている。
こうしたことから4月の日本の経常収支は1兆3264億円の黒字となった。黒字は10か月連続。