漁獲枠、サンマ1割減 マサバ3割減で合意
サンマの漁獲枠などについて話し合われる国際会議=北太平洋漁業委員会(NPFC)が27日に閉幕し、将来にわたってサンマの資源を維持していくために漁獲枠を現在の22万5000トンから1割減らした20万2500トンとすることで合意しました。去年の北太平洋全域での漁獲量はおよそ15万トンだったということです。
また、漁獲量が落ち込んでいるマサバについても、北太平洋の公海で10万トンまでとされている漁獲枠を約3割削減し、7万1000トンとすることで合意しました。日本は5割を削減することを提案していましたが、今回の結果をうけて水産庁は「一歩前進だが、まだまだ資源管理が必要」として取り組みを進めていく考えを強調しました。
水産庁によりますと、サンマの漁獲量は過去の乱獲や、海水温の上昇などの、環境の変化によって、低水準が続いており、サバについても、成長の遅れなどから、漁獲量が著しく減少しています。
会議には、北太平洋で漁をする日本、アメリカ、カナダ、ロシア、中国、韓国、バヌアツ、台湾、EUが参加しました。