日経平均“乱高下”振れ幅は2000円超え 「日銀副総裁発言だけで株安歯止め難しい」との見方も
東京株式市場で日経平均株価は乱高下し、振れ幅は2000円を超えました。
日経平均株価は、取引開始直後に900円以上下落しましたが、その後上昇に転じ、一時、6日に比べて1100円以上の上げ幅となりました。また、外国為替市場でも一時、ドルに対して3円以上の大幅な円安が進みました。
急転のきっかけは日銀幹部の発言です。先週の追加利上げは、このところの株価暴落の原因の一つとなりましたが、内田副総裁は7日朝の講演で「金融資本市場が不安定な状況で利上げをすることはない」と強調しました。
日本銀行 内田眞一副総裁
「これまでよりも(利上げを)慎重に考えるべき要素が生じているのではないかと」
そのため、利上げへの警戒感が和らぎ、円安・株高につながった形です。ただ市場関係者からは「内田氏の発言だけで株安の流れに歯止めをかけるのは難しい」との見方も出ています。