日銀の黒田総裁は１１日昼、安倍首相と首相官邸で会談した。黒田総裁は会談後、物価上昇の目標に向けて実現が困難ならば躊躇（ちゅうちょ）なく必要な措置を取る姿勢を強調した。

　内閣改造後初めてとなる今回の安倍首相と日銀の黒田総裁との会談は、１１日正午過ぎから行われた。この中で黒田総裁は、経済の好循環は続いているとの認識を示した。その上で、日銀が掲げている２％の物価上昇の目標について、仮に目標達成に困難をきたす状況が出てくれば躊躇なく追加緩和などに踏み切る姿勢を強調した。

　また、会談では年末に１０％に引き上げるかどうか判断される消費税についても意見交換が行われたものとみられる。