ＴＰＰ（＝環太平洋経済連携協定）をめぐり、東京で行われていた日米の事務レベルでの協議が１５日、終了し、大江首席交渉官代理は協議の後、「今回は着実な成果があった」と述べた。

　今回の協議は、先月、アメリカで行われた日米の閣僚級協議が物別れに終わったことを受けて行われたもの。牛や豚など農産物の重要５項目の関税をめぐる協議を中心に、１週間にわたって話し合われた。

　協議の後、大江首席交渉官代理は、「今回は確実に着実な成果があった」と述べた。一方で「やるべきことは山ほどある」とも述べ、今月、オーストラリア・シドニーで行われる１２か国によるＴＰＰ閣僚協議までに日米交渉をさらに進めることを明らかにした。

　また、アメリカのカトラー次席代表代行は、来月行われるＡＰＥＣ（＝アジア太平洋経済協力会議）でＴＰＰについて首脳同士が話し合うことになると述べ、年内妥結に向け交渉を加速させる考えを強調した。