TPP閣僚会合終了…年内妥結厳しい状況に
オーストラリアのシドニーで開かれていたTPP(=環太平洋経済連携協定)の閣僚会合は日本時間27日、終了した。交渉の前進が強調されたものの年内の妥結は難しい情勢だ。
参加12か国は声明で、交渉の前進を強調し、来月、中国・北京で再び閣僚会合を行うと発表した。しかし、国有企業の改革など難航する分野で歩み寄りはできなかった。参加国からは、大きな市場を占める日米の関税協議を見極めたいとの声も上がっており、年内妥結には日米間の歩み寄りが鍵となっている。しかし、27日に行われた日米会談終了後、甘利経済再生担当相は「決着は見通すことができない」と述べるなど、年内妥結は厳しい状況だ。