2030年の発電コスト試算 原発最も安く
経済産業省は11日、2030年時点の原子力や再生エネルギーなど電源ごとの発電にかかるコストの報告書をまとめた。原発のコストが最も安くなっている。
原発のコストについては、2011年に行われた試算より安全対策の費用が増加したほか、交付金や高速増殖炉・もんじゅの研究開発費用なども含む「政策経費」や廃炉費用などが増加した。これにより2030年時点の原発の発電コストは、2011年に試算された1kWh(キロワットアワー)あたり8.9円以上より1円以上上昇し、10.3円以上と試算された。
しかし、他の電源と比べ原発は最も安くなっていて、1kWhあたりで石炭火力は28.9円~41.7円、洋上風力は30.3円~34.7円、また住宅用の太陽光発電は12.5円~16.4円、一般水力でも11円と試算されている。