閣僚会合大詰め ギリギリの交渉の行方は?
アメリカ・ハワイで行われているTPP(=環太平洋経済連携協定)の閣僚会合は3日目を迎え、現地の状況が一気に緊迫してきた。交渉は最終局面を迎えている。閣僚による会合は今も続いているのか?現地から田口舞記者が報告。
ハワイは30日の午後10時を過ぎた。現在でも交渉官が会場を行き来するなど、交渉はまさに正念場を迎えている。
3日目の閣僚による全体会合は、最大の難関である新しい薬の保護期間をどうするのか、各国の落としどころを探るため集中審議が行われた。しかし、交渉関係者によると、新しい薬の保護期間など知的財産分野で交渉が難航し、閣僚会合はわずか1時間ほどで中断したという。
甘利経済再生相は、非常に厳しい表情でNNNの取材に答えた。
「Q:交渉はうまくいっているんでしょうか?」
「さあ」
現在は首席交渉官による会合が行われており、これである程度のめどが付けば、閣僚会合を再開するという。交渉関係者は、30日夜は甘利経財相も徹夜となる可能性があると話している。
最終日の31日に予定されている共同記者会見まで残り15時間あまりとなったが、ギリギリの交渉が続くことになる。