TPP閣僚会合 合意に至らず
アメリカ・ハワイで4日間の日程で行われたTPP(=環太平洋経済連携協定)の閣僚会合は今回も合意することができなかった。現地から原聡子記者が報告。
こちらではTPP12カ国の閣僚による会見が行われている。今回、甘利経済再生相はこれを最後の閣僚会合にしたいと話していたが、かなわなかった。
関係者によると、今回の協議では、ニュージーランドが日本やアメリカなど4カ国に乳製品の低関税枠について高すぎる要求を続け、全体の交渉に遅れが出たという。本来は、難航していた、新薬の保護期間など知的財産分野での調整を行い一気に合意に至りたい考えだった。しかし、ニュージーランドが態度を変えず交渉が頓挫した形。交渉関係者は「ニュージーランドにはもっと現実的な対応をしてほしかった」と落胆の色を見せている。
閣僚会合では今月末にももう一度、閣僚会合を開くとの話も出たということだが、確実には決まっておらず、今後、TPP交渉は何年にもわたり頓挫する可能性が高まっている。