TPP「奇跡が起こらない限り合意難しい」
アメリカ・ハワイで行われているTPP(=環太平洋経済連携協定)の閣僚会合は、決裂の見通しが高まっている。交渉関係者はNNNの取材に「奇跡が起こらない限り合意は難しい」と述べるなど、交渉は暗礁に乗り上げている。
合意を目指し行われてきたTPP閣僚会合だが、ニュージーランドが日本のほか、アメリカ、カナダ、メキシコに対し膨大な乳製品の低関税枠を求め続けており、交渉が頓挫している。
全体会合では、新薬の保護期間など知的財産保護の分野で対立が続いているが、交渉関係者によると乳製品の関税を巡るニュージーランドの高い要求により知的財産保護の協議にも入れない状況とだという。
約9時間後には共同記者会見が予定されているが、交渉関係者は「奇跡が起こらない限り合意は難しい」と述べるなど協議は暗礁に乗り上げている。