民間企業として世界初の月面着陸に挑んだispaceは、着陸船との通信が途絶え「月面着陸を達成できない状況を確定した」と発表しました。

ispace・袴田武史CEO
「エンジニアが通信の確立、データの解析など進めてきましたが、けさ8時の段階で通信が確立できない。“サクセス9”の月面着陸を達成できない状況を確定しました」

ispaceの着陸船は26日午前1時40分ごろに月面着陸を予定していました。月面に向けて減速し、計画通りの姿勢をとったことは確認できていますが、着陸時刻を過ぎても通信が途絶えたまま回復せず「着陸達成はできない状況」だと判断したということです。

高度がマイナスになっても降下を続けていることから、高度情報に誤りがあり、燃料が尽きて、月面に衝突する形で落下したとみられています。

袴田CEOは多くのデータが得られており、「着陸の成熟度を上げるための大きな大きな一歩」だと成果を強調しました。