東芝が調整進める中国の“美的集団”とは
東芝が白物家電事業の売却先として調整を進めている中国の大手家電メーカー美的集団(ミデアグループ)はどんな会社なのか。
中国南部の広東省に本社を置く美的集団は、白物家電の世界シェア2位。中国国内に14か所の生産基地と、インドやブラジルなど6か国に生産工場を持っていて、日本には大阪に拠点がある。
中国・北京にある美的集団直営店によると、店で販売する家電の中でエアコンの売れ行きがもっとも良いという。
美的集団・直営店の責任者「冷蔵庫や洗濯機部門なら美的が弱い分野なので(買収は)良いと思う」
また美的集団の袁利群副社長は、15日北京で、NNNの取材に応じ、東芝などとの協力は、グローバル化を進めるうえで重要な戦略だと話した。
美的集団・袁利群副社長「我々は買収・合併といった方法で技術力やブランド価値、営業力などを高めていく。これまでも技術の導入や資金面で東芝などとも協力してきた」
袁副社長は、東芝との協議については明言しなかったが、「美的集団は、資金力や技術的な蓄積もあるため、グローバル化のスピードを加速させる」と語った。