熊本地震 ホンダなど工場の稼働停止相次ぐ
14日夜に熊本県で発生した最大震度7の地震の影響で、熊本県では工場の稼働停止が相次いでいる。
自動車大手のホンダは、二輪車などを生産する熊本製作所(熊本県大津町)の稼働を停止している。生産再開には時間がかかる可能性もあるとしている。従業員から被害の報告はないものの、引き続き確認作業をしている。
ソニーも、地震の影響で、画像センサーなど半導体を製造する工場(熊本県菊陽町)の稼働を停止した。地震発生時に従業員は全員避難し、ケガ人はでていないということで、15日は、工場の被害状況を確認しているという。
三菱電機も、県内にある半導体関連の工場(熊本県合志市)と、液晶関連の工場(熊本県菊池市)の稼働を停止した。地震発生時に工場で働いていた従業員全員は避難し、安全を確認したという。また、工場の建物に倒壊などの被害はないという。ただ、2つの工場内の製造設備の状況については確認ができていないため、点検作業をした上で、操業の再開について判断するとしている。
また、富士フイルムの電子ディスプレー用の材料などの工場(熊本県菊陽町)でも、地震の影響で生産ラインが停止している。安全確認の作業が終了する16日には復旧する見込み。建物の倒壊や人的被害は確認されていないという。
また、ビールや清涼飲料水を生産するサントリーの九州熊本工場(熊本県嘉島町)も、地震の影響で稼働を停止している。安全確認のための点検が終わり次第、復旧する見通し。工場の建物や人的被害は確認されていないという。