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テレワーク田澤氏、社会を変える在宅勤務2

2016年9月15日 18:14
テレワーク田澤氏、社会を変える在宅勤務2

 株式会社テレワークマネジメント、ワイズスタッフ代表の田澤由利氏に聞く「飛躍のアルゴリズム」。2つ目のキーワードは「3人の子育てと、5回に及ぶ夫の転勤。『働き続けること』への挑戦」。子育て中でも働きたいという強い思いはどのように実現したのか。


■「そうだ家で働こう」

――“3人の子育てと、5回に及ぶ夫の転勤”…この数字を見ただけでも心が折れてしまうような、働き続けることに対する意欲の問題が出てきそうですが、これは田澤さんご自身の経験ですよね。

 そうですね。私は、大学卒業して入った会社が、「一生働きたい」と思っていた大好きな会社で、いい仕事もさせてもらって働き続けたかったのに、自分の理由じゃなく、子育て、あるいは夫の転勤で止めなくてはいけなくなった。とても悔しかったんですね。

 じゃあ、どうしたら、どこにいても子育て中でも働けるだろうと考えた結果が「そうだ、家で働こう」なんです。家で、パソコンを使って働くことができれば、私はどこに行っても働けるだろうということで、(記事を書いたりする)ライターを最初に始めたんです。

 その中でいろいろやっているうちに、世間でもインターネットが普及し、「家で働くってすごいよね」というたくさんの声が―特に女性が多かったんです。「田澤さんみたいに働きたい」という声を聞く中で、何とかこう答えを出したいなと思いはじめました。


■大変な時期だからこそ「働きたい」

――そこで、みずからテレワークで働く会社というものを立ち上げられたというわけですね。

 そうなんです。いくらいろんな人たちが田澤さんのように働きたいと言われても、答えを出せなかったので、なんとかそういう人たちが働ける会社を作りたい。そして、最初の会社を作ったのがもう18年前ですね。

――お子さんはその頃いくつだったんですか?

 ちょうど会社を立ち上げたときが、北海道・北見というところにいた頃で、0歳、2歳、5歳くらいでした。本当に大変な時期だったんですけれども。でも、やっぱり、だからこそ働きたいっていう思いが強かったのかなと思います。