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テレワーク田澤氏、社会を変える在宅勤務3

2016年9月15日 18:15
テレワーク田澤氏、社会を変える在宅勤務3

 株式会社テレワークマネジメント、ワイズスタッフ代表取締役の田澤由利氏に聞く「飛躍のアルゴリズム」。3つ目のキーワードは「メリットは社員だけではなく会社にも。テレワーク導入で何が変わる?」

 田澤氏が語るテレワークのメリットとは?


■働き方が柔軟な企業は生き残る

――ご自身でテレワークを実践するだけではなくて、テレワークを企業にコンサルティングする会社も設立されたということで、メリットもあるということなんですね。

 そうですね。“家で働く”というと、社員さんのメリット、福利厚生のように思われがちなんですが、そうではなく、これからの時代は子育てや親の介護など…例えば、最近ですと災害もありますよね。

 “会社に来ないと仕事ができない”という企業は、おそらくこれから大変なことになる。人も居なくなったり、災害のときには事業が停止してしまったりする中で、働き方を柔軟にすることができる企業は、これから生き残っていくことができる。

 生産性も上がるし、コストも削減できるし、災害時もちゃんと仕事が続けられる。そして何より、いい社員が辞めないし、いい人材が集まるという会社になっていく。これは企業戦略としてもっともっと広げるべきだと思っています。


■地震をテレワークで乗り越えて

――実際にコンサルティングをされた成功事例があれば教えていただきたいのですが。

 数年前に女性が活躍できるようにということで、テレワークを導入した企業さんがいらっしゃって、そこから時間をかけながらも在宅で仕事ができるようにされていたんですね。

 その会社さんが熊本の地震で被災された時に、“何とか働けるように”ということで、大変な状況の中でもテレワークで乗り越えて、在宅で皆が仕事をして納期に間に合いました。そして、改めてこういった働き方の重要性をわかってくださったという事例があります。


■災害時の対応の違い…ポイントは

――熊本地震の時も、熊本を応援しようという意味もあって、ネットで色々な熊本産の商品を取り寄せようということもありました。そんな状況にあっても、割と素早く対応していただいていて、もしかしたらその中にはテレワークを導入されていた会社があったのかもしれないですよね。

 一番のポイントはやはり“日頃からテレワークできるようにしているかどうか”。これが突然の災害の時の対応の違いになると思っています。