輸入米「調整金」 国産米価格への影響なし
輸入されたコメの取引をめぐり、業者の間で「調整金」とされるカネがやりとりされ、国産米より安く流通していた可能性があると指摘されていた問題で、山本農水相は7日、国産米への影響はなかったとの調査結果を発表した。
この問題は、SBS米と呼ばれる輸入米の取引の際、輸入業者が買い受け業者に対し「調整金」とされるお金を渡していたことから国産米より安く流通していた可能性があると指摘されていたもの。
この問題について山本農水相は買い受け業者のうち約4割が「調整金」を受け取っていたものの、国産米価格などへの影響は確認できなかったと結論づけた。
山本農水相「SBS米(輸入米)が国産米の需給・価格に、影響を与えている事実は確認できませんでした」
買い受け業者は受け取った「調整金」をプールして様々な経費に活用していたものの、輸入米の値下げに使ったとは確認できなかったという。農水省では今後、SBS米の取引で金銭のやりとりを禁止するとしている。