大規模停電 目視でケーブル劣化見抜けず?
12日に東京電力の送電ケーブルが燃え、都内で約59万件が停電したことを受け、世耕経済産業相は13日、東京電力の広瀬社長に早急な原因究明を行い、再発防止策を講じるよう強く求めた。
世耕経産相「首都の中枢機能が一時的とはいえマヒする事態を大変重く受け止めている。早期かつ徹底的な原因究明、再発防止策を直ちに講じていただくことを強く要請したい」
広瀬社長「ご心配をおかけして大変申し訳ありません。まずはしっかり現場を確認し、徹底究明する」
東京電力によると燃えたケーブルは35年前に設置された古いケーブルで1年に1回、目視で点検していたという。世耕経産相は事故につながった原因について「35年たったケーブルが年1回の目視による点検で劣化を見抜けなかった」と述べ、これまでの点検方法がケーブルの劣化を見抜けず事故につながった可能性があるとの見方を示した。その上で、古いケーブルを直ちに緊急点検し、これまでの目視での点検方法に問題がないか見直すよう求めた。