×

高速増殖炉「もんじゅ」廃炉でも研究を検討

2016年11月29日 16:02
高速増殖炉「もんじゅ」廃炉でも研究を検討

 政府は福井県の高速増殖炉「もんじゅ」について廃炉する方針だが、廃炉にした場合も、施設の一部を使った研究を当面続ける方向で検討していることがわかった。

 高速増殖炉「もんじゅ」をめぐり、政府は、再稼働させた場合、少なくとも5400億円かかるとして廃炉する方針で見直しを進めている。最終判断は年内に出される見込みだが、関係者によると廃炉が決まった場合でも、「もんじゅ」の施設の一部を利用して研究を続けることを検討しているという。

 具体的には、「燃料棒の非破壊検査」など、原子炉を運転せずに行う研究を念頭に置いている。ただ、将来稼働する見込みのない施設で研究を続けることについては、予算の面などからも関係省庁で意見が割れており、調整が続いている。