FRB“利上げ決定”受けダウ118ドル安
14日、アメリカ・ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、FRB(=連邦準備制度理事会)が1年ぶりの利上げを決めたことを受け、110ドルあまり下落した。
14日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前日比118ドル68セント安の1万9792ドル53セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も27.15ポイント下がり5436.67となった。
この日は、FRBが1年ぶりの利上げを発表し、政策金利が0.25%引き上げられ「0.5~0.75%」となった。「ここ数か月、雇用の伸びは堅調で、経済活動もゆるやかに拡大している」ことが理由。また、半数以上の委員が、来年の利上げの回数を「3回」と予想している。そのため、金利が上昇するペースが上がり、景気が抑制されるとの警戒感から株価が下落した。
三菱東京UFJ銀行経済調査室ニューヨーク駐在・栗原浩史さん「(利上げの回数が)前回の2回から引き上げられ、市場ではタカ派的、利上げに積極的だというふうに受け止められましたので、金利やドルは上昇していますけど、株価は逆に少し下げているという状況です」
一方で、市場関係者は、来年の利上げ回数はトランプ次期大統領の経済政策の影響を受けるだろうと話している。