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“大荒れの1年”東証「大納会」の株価は?

2016年12月30日 12:15
“大荒れの1年”東証「大納会」の株価は?

 東京証券取引所では今年最後の取引が行われている。今年の株価はどう動いたのか。東本由紀子記者が伝える。

 相場の世界に「申年は騒ぐ」という格言があるが、その通り、今年の株式市場は大荒れの1年だった。

 今年1年の日経平均株価は何度も乱高下する場面があり、最高値と最安値には4542円もの開きがあった。海外の要因に左右されたからだ。

 1月は原油安や中国の景気減速への懸念から、戦後初めて年明けから6営業日連続で値を下げ続けた。市場の動揺を受け、日銀はマイナス金利の導入を決めたが、かえって金融緩和の限界が意識される事態となった。6月にはイギリスの国民投票でEU離脱派が勝利。想定外の事態に株価は1日で1200円以上値を下げた。また、海外への不安から円が買われ、一時1ドル=99円まで円高が進んだ。

 11月にはアメリカ大統領選挙で予想外のトランプ氏勝利。先行きの不透明感から株価も急落したが、その後はトランプ氏の政策への期待感から値を上げた。一時は2万円に迫る勢いだったが、この2日で大きく値を下げ、今年最後の取引となる30日、午前の終値は前日比77円40銭安の1万9067円74銭だった。

 海外に振り回された1年。来年は日本経済が足腰を強くしていくことが重要となる。