経常収支 黒字額が9年ぶりの高水準
去年1年間の海外との貿易や投資によるお金の出入りを示す「経常収支」は、黒字額が9年ぶりの高い水準となった。
財務省が発表した2016年の「国際収支」によると、「経常収支」は前の年より4兆2370億円黒字幅が拡大し、20兆6496億円となった。黒字幅の拡大は2年連続で、9年ぶりの高い水準。円高やエネルギー価格の下落により「貿易収支」が黒字に転換したことが主な要因。
また、去年12月の「経常収支」は、前の年の同じ月と比べて1721億円増え、1兆1122億円と30か月連続の黒字となった。一方、去年1年間の地域別の直接投資では、アメリカへの投資額が最も高く、17兆6586億円と全体の約4分の1を占めた。