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G20 各国から保護主義“否定”相次ぐ

2017年3月18日 10:57

 トランプ政権発足後、初めてのG20(=財務相・中央銀行総裁会議)がドイツで開かれている。これまで通り自由貿易を維持する姿勢を声明で打ち出せるかが焦点。

 「貿易に関しては自由で公正な貿易のルールに基づかなければならないので、貿易にかかるコストというものをあげるべきではない」-麻生財務相はこのように述べて、自由貿易が重要だという考えを強調した。

 今回の会合は「アメリカ第一主義」を主張するトランプ政権が発足して初めての会合であることから、各国からは保護主義について否定的な意見が相次いだ。

 日銀の黒田総裁も会見で、「自由貿易を維持促進することについては広いコンセンサスがあり、突然、覆ることはない」と述べて、G20での合意を維持する考えを示している。

 最終的な声明については、トランプ大統領に配慮して、「保護主義に対抗する」というこれまでの表現を削除するのかが焦点となっている。