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ウェスチングハウス 米で破産法適用を申請

2017年3月29日 16:32

 東芝の原発関連のアメリカの子会社「ウェスチングハウス」が、破産法の適用を申請したと発表した。

 東芝がアメリカに持つ原発関連の子会社「ウェスチングハウス」が、日本時間29日午後、アメリカの破産法適用の申請を行った。

 ウェスチングハウスは、東芝が2006年に買収し、現在アメリカでは4基の原発を建設している。しかし、福島の原発事故によって、原発の安全基準が高まったことから、工事にかかるコストが跳ね上がり、多額の損失を計上。親会社である東芝の経営をも揺るがしていた。

 破産法が適用されれば、東芝は親会社として1兆円程度とみられる保証金や賠償金を支払うことになるが、ウェスチングハウスが東芝から切り離されることで、将来にわたって懸念されていた損失の拡大からは解放されることになる。

 一方で東芝は、本体立て直しのため、稼ぎ頭の半導体(=フラッシュメモリー)事業を売却してしまうため、主力事業を失った中で、再建は厳しい道のりとなりそうだ。