安倍首相 経済界へ「3%の賃上げ」期待
安倍首相は26日の経済財政諮問会議で、「3%の賃上げ」に対する経済界への期待を表明した。首相が事実上の賃上げ要請をするのは5年連続となる。
安倍首相「賃上げは、もはや企業に対する社会的要請だと言えます。来春の労使交渉においては生産性革命をしっかり進める中で、3%の賃上げが実現するよう期待しています」
安倍首相はこのように具体的に数字を上げて、会議の委員である榊原経団連会長らに対し、3%の賃上げへの期待感を示した。
安倍政権の経済政策「アベノミクス」は、企業の収益を高め、それを賃上げにつなげる経済の好循環をめざしている。これにともない、政府・与党は賃上げに積極的な企業を税制面で優遇する支援策も来年度の税制改正で議論する予定。
首相が事実上の賃上げ要請を行うのは5年連続。
会議終了後、経団連の榊原会長は、「生産性革命を進めながら、賃金水準の引き上げについて前向きに検討していく」と応じる姿勢を示した。