予算編成大詰め 財務相が各省庁大臣と折衝
来年度の予算編成が大詰めを迎えている。麻生財務相が各省庁の大臣と予算の最終的な折衝を行った。
まず、加藤厚生労働相との折衝では、診療報酬について、医師の報酬にあたる「本体」部分を0.55%引き上げる一方、薬の価格である「薬価」を1.45%下げ、診療報酬全体を0.9%引き下げることで合意した。これは、来年度から行われる薬価制度の改革効果を含まない率で、厚生労働省は改革効果を含めた改定率として、薬価の引き下げ分を1.74%としていて、全体では1.19%の引き下げとなる。
また、小野寺防衛相との折衝では、北朝鮮の核・ミサイル開発や中国の海洋進出への対応として、防衛費を過去最高額とすることで合意し、新型護衛艦2隻を造る予算として1055億円を計上することが決まった。
政府は18日の折衝で、一般会計の総額が過去最大の97兆7000億円程度となる来年度予算案をほぼ固めた。