商工中金 4年後に“完全民営化”判断
不正な融資を繰り返していた政府系金融機関の商工中金について、政府の有識者検討会は、今後4年間業務の抜本的見直しを行った上で、完全民営化するか判断を求める提言をまとめた。
商工中金は、国の制度を使った中小企業などへの融資で、書類を改ざんするなどして大規模な不正融資を繰り返していた。
提言では、問題となった融資業務について、災害対応を除いて撤退するなど大幅な縮小を求めた。また、経営や業務のチェック機能を強化するため、取締役の半数以上を外部から登用すべきなどとしている。
世耕経産相「商工中金が、こうした改革によって解体的出直しを図れるよう、しっかりと監督してまいりたい」
提言では4年後に完全民営化に移行するか判断すべきとしていて、政府も監督を強化する方針。