濃厚“バター味”が人気 スイーツ、ポテチにアイスも…
最近スーパーやコンビニで、バター味のお菓子やアイスを目にすることが増えたのではないでしょうか。なぜ、バター味の商品が多く発売されているのか。バターに込められた魅力と戦略を取材しました。
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都内のコンビニエンス・ストアで今、ひときわ目立つのが、バターを使ったスイーツです。スイーツコーナーやお菓子コーナーには、バターを使った商品がいくつも並べられています。
商品のパッケージに躍る「バター」の文字。ポテトチップスも、メロンパンも、パッケージに「バター」がプリントされています。
ファミリーマート スイーツ担当・杉本隆彦さん
「バターの楽しみ方の多様性みたいなところが、周知されている部分なのかな」
バターにこだわった新作スイーツもあります。パンにクリームが挟まれたマリトッツォのようなスイーツは、中のカスタードクリームにもパン生地にも発酵バターを使った、「トロペジェンヌ」です。
杉本さん
「2週間で約80万食。大体1.5秒に1個、お客様にお買い求めいただいている」
そして、おなじみのお菓子もバター味も登場しています。カルビーは以前発売した「じゃがりこのり塩バター味」を今月、再発売することにしました。バターとのりの味がはっきり感じられるなど、好評だったといいます。
バター味の商品について、街の人に聞いてみると――
街の人
「風味がすごく好き」
街の人
「インスタグラムで『バター味のアイス出た』みたいなのがあって、はやっているんだなって」
街の人
「思ったよりこってりしない、しつこくないよね」
消費者の動向に詳しい専門家は――
消費者動向に詳しい 野村総合研究所・林裕之さん
「SNSの影響を受けているかなと、『買って、撮ってみたら面白そうだみたいな』、そういったニーズから、結構売り上げがスパイク(急上昇)しているんじゃないかなと」
SNSを中心に話題となった商品の一つが、バターのような見た目の「かじるバターアイス」です。
赤城乳業 開発マーケティング本部・對馬祥さん
「反響は、私たちの想像をはるかに超えていたっていう以上に超えていましたね」
バターをまるかじりしているような特別感を味わえると、発売してはすぐ完売するヒット商品になりました。そもそも、なぜバター味の商品を開発したのでしょうか。
對馬さん
「自宅でバターを使うという、消費量が増えているっていうところは、トレンドとしてそういったデータがありましたので、副素材でなく、もはやバターをメーンにしたものっていうのを出しても面白いんじゃないかなっていったところで」
おうち時間に、料理やお菓子作りなどでバターを使う機会が増える中、バターの味はより身近なものになっているのかもしれません。