円安加速1ドル=152円台に下落 1990年7月以来約33年9か月ぶり
外国為替市場で円安が進み、円相場が1990年7月以来、およそ33年9か月ぶりに1ドル=152円台まで下落しました。
日本時間10日夜にアメリカで発表された消費者物価指数が市場の予想を上回ったことなどを受けたものです。
まだ物価高が収まらない中でアメリカの中央銀行にあたるFRBが、利下げを開始する時期が遅れるのではないかとの観測が広がり、日米の金利の差が改めて意識され、円を売ってドルを買う動きが強まっています。
鈴木財務大臣は9日に「行き過ぎた動きに対してはあらゆる手段を排除せずに適切な対応を取りたい」と述べるなど、これまでもたびたび為替介入の可能性に言及しています。節目とみられてきた1ドル=152円台に到達したことで、市場では政府・日銀による為替介入への警戒感が高まっています。