円安進む…一時1ドル=152円台目前に 為替介入への警戒感強まる
外国為替市場で円安が進み、円相場は一時、およそ33年8か月ぶりの円安ドル高水準となりました。
27日のドル円相場は一時、2022年10月につけた1ドル=151円94銭を下回り、1ドル=152円台目前まで円安が進みました。1990年7月以来およそ33年8か月ぶりの円安ドル高水準です。
日本銀行が17年ぶりの利上げに踏み切った後も、円安が続いていましたが、日銀の田村審議委員が27日の講演で「当面、緩和的な金融環境が継続する」などと改めて述べたことを受け、円を売り、ドルを買う動きが加速した形です。
これを受け、鈴木財務大臣は「いきすぎた動きがある場合には、 あらゆるオプションを排除せずに、断固たる対応を取る」などと述べ、牽制しました。市場では、為替介入への警戒感も高まっています。