3月の企業物価指数 上昇率が前年同月比+0.8%
日本銀行が発表した3月の企業物価指数は上昇率が前の年の同じ月に比べプラス0.8%となりました。上昇率は2か月連続で上昇しています。
国内の企業と企業の間で取引されるモノの価格の変動を示す3月の企業物価指数は、2020年の平均を100とした水準で120.7となり、前の年の同じ月と比べて0.8%上昇しました。
上昇率は2か月連続でプラス幅を拡大しています。これは政府による電気・ガス料金の負担軽減策が始まってから1年以上が経ち、効果が一段落したことや、このところの原油や銅などの国際価格が上昇傾向であることが要因です。
一方2023年度、1年間の企業物価指数は119.9と過去最高を更新しました。企業物価指数の上昇率は2022年12月をピークに鈍化傾向でしたが、飲食料品など幅広い分野で価格転嫁の動きが続く中、年明け以降、少しずつ上昇率を拡大しています。
日銀は引き続き、原油などの国際価格がどのように物価に波及していくか、動向を注視するとしています。