トランプ氏「買収ではなく投資なら大好き」受け 日本製鉄はコメントせず 経産省は…
トランプ大統領は日本製鉄によるUSスチール買収計画について、「買収ではなく、投資で合意した」と述べました。また、来週、日本製鉄の幹部と面会する考えを示すなど、事態の打開に向けて動き出す可能性が出てきました。
トランプ大統領は石破首相との会談後の会見で、USスチールについて「我々にとって非常に重要な企業だ。買収はして欲しくなかったが、投資なら大好きだ」と述べ、日本製鉄が買収ではなく多額の投資を行うことで合意したと説明しました。
日本製鉄はこれまで、USスチールと100%の株式取得で合意していましたが、トランプ大統領の言う「買収ではなく投資」が、株式の取得比率を50%未満とすることなのかどうかなど、詳細は明らかになっていません。
これを受けた日本製鉄のコメントは、まだ出ていません。
経済産業省の幹部は、トランプ大統領がUSスチール側と対話をした上での発言とみていて、「前進している」と話しました。
買収と投資は何が違うのか、トランプ大統領の発言の真意について今後を注視していくとしながらも、「バイデン大統領は絶対に認めない姿勢だったが、そうはならなそうだ」との認識を示しました。
日本製鉄のこれまでの計画では、USスチールを141億ドルで買収し、本社移転や工場閉鎖は行わないことや、取締役会の過半数をアメリカ国籍で構成することなどを、約束しています。また、2026年までに27億ドル以上投資することも予定しています。
トランプ氏は来週、日本製鉄のトップと会い、「詳細を調整する」としていて、株式の保有割合など交渉の行方が注目されます。