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紙幣と500円硬貨 新しいデザインに

2019年4月9日 10:48
紙幣と500円硬貨 新しいデザインに

政府は1万円などの紙幣を、新しいデザインに変えることを発表した。500円硬貨も2色を組み合わせたデザインに一新する。

麻生財務相は会見で1万円札、5000円札、1000円札のデザインを一新することを明らかにし、発表した。紙幣は偽造防止のため、10年から20年をめどにデザインを変えることが通例となっていて、前回変更された2004年から20年となる2024年度上期をめどに変更するという。

1万円札には、日本の経済近代化の最大の功労者として実業家の渋沢栄一、裏面には東京駅の駅舎を選んだ。また、5000円札には、日本人初の女子留学生で女子教育の先駆者といわれ、津田塾大学を創立した津田梅子で、裏面には藤の花を描いている。1000円札には、破傷風の治療法を開発するなど日本の医学の発展に尽力したとして北里柴三郎、裏面には葛飾北斎の冨嶽三十六景が採用された。このほか、紙面に書かれる数字の大きさを従来より大きくするという。

また、500円硬貨も2021年度の上期をめどに新たなデザインに変える。偽造を防止するため複数の素材を用いて2色3層構造に変更される。これは「バイカラー・クラッド貨幣」と呼ばれ、ヨーロッパではすでに1ユーロや2ユーロ硬貨に使われている。