「おひとりさま」向け“終活”プラン発表
身寄りのない人や喪主を頼める人がいない「おひとりさま」に向けて、自分の死後に必要な手続きをまとめて契約できるサービスが始まる。
「終活」に関するサービスを提供する鎌倉新書は、いわゆる「おひとりさま」が自分の死後に必要な最低限のサービスを一括で契約できる新しいプランを発表した。
プランに含まれるのは、通夜や告別式を行わない「直葬」と呼ばれる葬儀費用のほか、共同の墓への納骨、住んでいた家の解約や公共料金の解約、銀行口座の整理の手続きなどにかかる費用。
49万8000円から契約できるが、首都圏など公営の火葬場がない地域では、追加料金がかかる。
こうした「終活」に関するサービスは広がりを見せているが、実際にサービスを受けるのは自分が死亡した後になるため、契約通りに実行されたのか本人は確認できない。
そのため消費生活センターでは、「契約にあたっては、事業者に自分の希望を具体的に伝えておくことが重要。契約について相談する人がいない場合は、行政窓口に相談するなどして慎重に検討してほしい」と注意を促している。