日銀短観 製造業が2期連続で悪化
日本銀行が1日に発表した「日銀短観」(企業短期経済観測調査)で、大企業・製造業の景気認識は2期連続で悪化した。
日本銀行が企業に対して行うアンケート「日銀短観」の6月の調査で、景気が「良い」と答えた割合から「悪い」と答えた割合を引いた指数は、大企業の製造業でプラス7となり、3月の前回調査から5ポイント悪化した。
悪化は2期連続で、米中貿易摩擦の激化による影響で、輸出や生産が伸び悩んだことが要因。
一方、大企業の非製造業はプラス23と2ポイント上昇した。10連休の需要で宿泊や飲食サービス業が改善したことが反映した形となった。
3か月後の景気の先行きについては、大企業の製造業は「横ばい」、非製造業は「悪化」の見通しで、海外経済の不透明さから慎重な見通しが目立っている。