NECは、20代の社員の男が就職活動中の女子学生に性的暴行をした疑いで逮捕されたことを明らかにしました。

この事件は、岡田一輝容疑者が、インターンシップで知り合った就職活動中の女子学生の自宅に押しかけ、性的暴行を加えたもので、今月8日に逮捕されています。

これを受け、NECは社員が就職活動中の学生と面会する際、飲酒を禁止したり、面会を制限したりするなど、採用活動に関するルールを厳格化しました。

具体的には1対1での面会は、会社の施設内か、大学のオープンスペース、またはオンラインに制限します。面会時間はこれまでは平日の午後9時までとしていましたが、今後は、平日の「午後6時まで」に変更し、時間も「1時間以内」とします。飲酒についてはこれまでインターンシップの懇親会では許可していましたが、「一切禁止」としました。

さらに、面会の際は事前に上司と採用担当者に届け出を行い、採用に関わる社員にはルール遵守の誓約書の提出を義務づけました。

また、学生向けに採用活動に関するハラスメントの相談窓口をもうけました。NECは「社員が立場を利用し、学生の皆様にハラスメントを行うことは決して許されない行為」とした上で、「大変遺憾であり、被害に遭われた方や関係者の皆様におわび申し上げます」と謝罪しました。