NEC系列会社社員・過労死 遺族側が会社にさらなる説明求める
大手電機メーカーNECの系列会社社員の男性が過労死した件で、遺族側が、会社にさらなる説明を求めました。
遺族代理人弁護士によりますと、死亡した男性は、NECマネジメントパートナーでNEC本社のショールームの管理業務などを担当していた2021年、業務中に倒れ、脳幹出血で死亡しました。
連続勤務が続き、1か月で5日しか休日がなかったほか、1か月で3回も出張に行ったり、脳や心臓疾患の発症との有意性が認められる「1日11時間以上の労働時間」を超える日も多くあったりしたということで、労働基準監督署が去年、労災認定しています。
しかし、死亡の経緯に関する説明や長時間労働を裏付ける資料の開示について、会社側の対応が不十分だとして、遺族側はさらなる説明と会社の業務改善などを求めました。
これを受け、グループ会社をまとめるNECは「当社のグループ会社社員が亡くなったことは大変遺憾であり、NECグループとして社員の安全・健康の確保を最優先に、引き続き対策に取り組んでまいります」とコメントしています。