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かんぽ 保険不正販売の疑いが2倍に拡大

2019年12月17日 15:54
かんぽ 保険不正販売の疑いが2倍に拡大

かんぽ生命の保険不正販売の問題で、社内ルールや法令違反の可能性がある事例の件数が、9月末の中間報告の約2倍の1万2836件に拡大していることがわかった。

かんぽ生命と日本郵便が販売した保険をめぐっては、二重払いや無保険状態などの不適切契約が行われていた。

日本郵政グループは、社内ルールや法令違反の可能性がある事例が9月末の中間報告の時点で6327件としていたが、現段階で、その約2倍の1万2836件まで広がっていて、法令違反と確定した事例は48件、規定違反は622件であることがわかった。日本郵政グループは18日に会見を開き、社内調査の結果報告を行う。

一方、金融庁は、かんぽ生命と日本郵便に対して一部の業務停止命令を出す方向で検討している。契約獲得のノルマが重視され過ぎていた実態や、顧客に不利な契約を結ばせるなど法令順守や経営陣のガバナンスに問題があったとみている。