業界初 無人の自動田植え機
人手不足が深刻な農業に、力強い助っ人が登場です。業界で初めてとなる、無人で田植えをする機械がお披露目されました。
長野県伊那市の農場で公開されたのは、自動で田植えをする機械です。農業機械メーカー「クボタ」が2年かけて開発、今年10月の発売を前にテスト走行が行われました。
最初に人が乗って走ると、田植機が田んぼの広さを記憶、ベストな走行経路をあみだし、無人で田植え作業を行います。
こうした機械の導入は「スマート農業」と言われ、今、注目を集めています。
農事組合法人・田原 中村博組合長「農業の経験や勘でこなさないと昔、苦労した人たちによく言われないというのは、こういう機械を入れることによって解消されると思うんですね」
農業をめぐっては、就業人口が年々減り続けていて、2019年でおよそ168万人、そのうち7割が65歳以上の高齢者です。
さらに新型コロナウイルスの感染拡大で、農業に従事する外国人技能実習生2500人については来日のめどが立っていません。
「スマート農業」が厳しい状況を打開する切り札になるのか。若い世代が農業に目を向けるきっかけになってほしいと、関係者は期待を寄せています。