トヨタ「ランクル」「ハイエース」など10車種出荷停止 豊田自動織機の不正受け
トヨタ自動車は、グループ会社の豊田自動織機の不正が明らかになったことを受け、「ランドクルーザー」や「ハイエース」など合わせて10車種の出荷停止を決めました。
この問題は去年3月、トヨタグループの豊田自動織機でフォークリフト用エンジンの認証試験の不正が発覚し、特別調査委員会が調査していたものです。
今回、新たにトヨタ自動車向けのディーゼルエンジンの認証試験でも、不正行為が明らかになりました。
これを受けトヨタは、不正行為が行われていたエンジンが搭載された「ランドクルーザー」や「ハイエース」など10車種の出荷を停止しました。
トヨタ自動車 佐藤恒治社長
「フォークリフトなどの産業車両、自動車に対するディーゼルエンジンについて不正が起きたことを大変重く受け止めておりますし、まず調査委員会からの報告を拝読し、その真因について改めて理解を深めて改善、再発防止に全力で取り組んでまいりたい」
トヨタを巡っては、グループのダイハツでも大規模な不正が発覚しており、佐藤社長は技術の高度化が進み現場の負荷が高まる中で、「現場レベルのコミュニケーションの改善やフィロソフィー(行動規範)レベルの教育が必要」と強調しました。