東証再編 新3市場の取引スタート
東京証券取引所は、株式市場の区分けを再編し新たな枠組みで取引をスタートしました。
東証では、これまでの「1部上場」などがなくなり「プライム」など新たに3つの市場で取引がスタートしました。
東証ではこれまでの「1部」「2部」、「ジャスダック」「マザーズ」の4つの区分が廃止され「プライム」、「スタンダード」、「グロース」の3つに再編されました。
市場の特徴を明確にし、プライム市場には、国際的な競争力をもつ企業が上場しています。時価総額の大きさや社外取締役の割合などで基準が厳しく東証1部から8割を超える企業が移行しました。
しかし、かわり映えがしないという指摘もあります。スタンダード市場は、国内での“着実な成長”を目指す企業が上場しました。東証2部などから中堅企業が移行したほか、無理せず基準が厳しいプライムを目指さなかった企業もあります。
日経平均株価はプライムの上場企業から算出しこれまで通りとなります。
4日の株価は、前営業日比39円21銭安の2万7626円77銭と小幅安で午前の取引を終えています。東証の売買代金はニューヨークや上海の半分以下と大きく水をあけられています。今回の再編で世界の投資マネーを集められるかが課題となります。