月に1度の“特売イベント”が人気 築地で最終土曜日は「千円市」 つくだ煮や赤字覚悟の黒毛和牛も!
物価高の中、家計の助けとなる月に1度の“特売日”が人気となっています。築地場外市場の精肉店などでは、毎月の最終土曜日にお得なイベントが行われています。また、地域との交流をはかろうと、冷凍食品を最大半額で販売する会社もありました。
物価高の中、家計の助けとなる月に1度の“特売日”が人気となっています。築地場外市場では、毎月の最終土曜日にお得なイベントが行われ、黒毛和牛の希少部位を赤字覚悟で販売するという精肉店も! また、地域との交流をはかろうと、冷凍食品を最大半額で販売する会社もありました。
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東京・築地では、毎月の最終土曜日限定、1000円均一で商品を販売する「お値打ち千円市」というイベントを開催しています。築地場外市場の東通り沿いの約40店舗が参加しています。
今月の最終土曜日は25日ということで、つくだ煮の専門店「築地江戸一」では、商品の袋詰め作業が急ピッチで行われていました。
築地江戸一 飯田一雅社長
「この(千円)市を楽しみに来られる方が年々増えている、毎月、毎月。うちの場合、午前中の早いうちで完売になってしまいます」
店の人気商品である、あさりや昆布のつくだ煮3つのセット、通常1230円を、25日は1000円で販売する予定です。
さらに、精肉店の「築地近江屋牛肉店 本店」では、通常1つ700円ほどで販売しているホルモンやローストビーフなどの商品が2つで1000円と、約400円お得になります。さらに、通常、店では出していない黒毛和牛の希少部位1枚100グラムも、赤字覚悟の1000円で、数量限定で販売するということです。
特売イベントは、地元の買い物客に還元する思いからはじまりました。
近江屋牛肉店 寺出昌弘代表
「築地は、安売りはしないので、月に1回お試しのきっかけとして、また戻ってきてくださるということを狙いにしています」
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月末に“特売日”を開催することで、地域との交流をはかる会社もありました。神奈川県にある冷凍食品を取り扱う会社では25日、冷凍食品を最大半額で販売します。通信販売のみということで、
ニッコー営業部課長補佐 早川かなえさん
「やはり、もっと地域の方に知っていただける企業になろうと。お声を直接いただけるっていうのは、うれしいことだなって」
特売日のために、自宅の冷凍庫の中身を空けてくる“つわもの”もいるということです。
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茨城・取手市のショッピングセンター「アトレ取手」では、今年1月から月末の特売イベントを開催中です。今月は、25日に3000円以上買い物した人限定で参加できる「野菜の詰め放題」です。お客さんからは、「知らなかった。うれしいです、物価高いんで」といった声も聞かれました。
きゅうりやにんじん、たまねぎなどの野菜が詰め放題だということで、特売日は25日ですが、特別にスタッフが袋詰めに挑戦させてもらいました。たまねぎやじゃがいも、ピーマンと、どんどん詰めていきます。
記者
「(野菜でパンパンになった袋を持って)これのっていますか?」
店員
「のってます」
記者
「これで最後で」
野菜が袋からはみ出ていますが、のっていればオーケー。合計19点の野菜を詰めることができました。
アトレ取手営業課 高木里美さん
「(月末は)給料日の方とかも多いので、このタイミングでいっぱいお買い物する方もいらっしゃると思うので、そのタイミングで、できる限りたくさんの人に楽しんでいただけるというか」
物価高の中ですが、イベントを通じて少しでも買い物を楽しんでほしいということです。(※次回は来月22日(土)開催予定)