「輸入小麦」売り渡し価格、10月以降も据え置き決定
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農水省は、製粉メーカーなどに売り渡す輸入小麦の価格を、10月以降も据え置くことを決定しました。これにより、20パーセントの値上がりを回避します。
輸入小麦は、政府が産地から一括して買い取り、製粉メーカーに売り渡しています。売り渡し価格については、前の半年に仕入れた価格をもとに毎年4月と10月に見直しを行っています。
農水省は9日、物価・賃金・生活総合対策本部で来月からの小麦の売り渡し価格の見直しを行わないことを決めました。
世界的な小麦の産地であるウクライナがロシアから侵攻を受け、小麦の輸出が一時滞ったことなどから本来ならおよそ20パーセント値上がりするはずでしたが、パンや麺などの価格が急上昇することを防ぐため値上げを見送りました。
来年4月以降の価格に反映させる予定です。