資生堂「uno」など日用品事業を売却へ
大手化粧品メーカーの資生堂が、「TSUBAKI」や「SENKA」などの、日用品事業を売却します。
資生堂は「TSUBAKI」や「SENKA」「uno」など、スーパーやドラッグストアで売られているシャンプーや洗顔料など日用品の事業を外資系投資ファンドの「CVCキャピタル・パートナーズ」に1600億円で売却すると発表しました。
日用品事業を売却して、百貨店などで展開する主力の中・高価格帯の化粧品事業に経営資源を集中するとしています。
資生堂・魚谷雅彦社長「どうしてもパーソナルケア事業では優先順位を高めることができない。常に強烈なジレンマをかかえながら経営をしてまいりました」
新型コロナウイルスの感染拡大で日常的にマスクをするようになったことなどから、化粧品市場が低迷していますが、資生堂は、売却について「コロナは直接的な要因ではない」と強調し、長期的な視点で見たうえでの経営判断だとしています。
一方、資生堂は日用品事業を引き継ぐ新会社に出資する形で経営に参画し、「TSUBAKI」などのブランド名は残して、工場での商品の製造は続けていくということです。