「“ポイ活”してますか?」ポイント競争激化…Amazon×ドコモで新サービス 両者の狙いは… 一方、JR東日本は金融サービス開始へ
「Amazon」で買い物したら、10日からNTTドコモの「dポイント」がたまるようになりました。各社がタッグを組んでのポイント競争が激化するなか、いわゆる「ポイ活」をする人たちからは歓迎の声が上がる一方、ポイントが複雑化して面倒との声も聞かれました。
10日、東京・有楽町で…
山本里咲フィールドキャスター
「スマホなどでためられるポイントみなさんどんなものを利用しているのか聞いてみたいと思います」
――“ポイ活”してますか?
「してます」
専業主婦(20代)
「dポイントが私はメイン」
山本里咲フィールドキャスター
「3万1634ポイント!」
専業主婦(20代)
「JALのマイルとか」
山本里咲フィールドキャスター
「7万8307マイル!」
街で話を聞いたこの女性は、ポイントに関するアプリが25くらい…。
会社員(20代)
「『ポイント』って(フォルダーが)あって、薬局とかdポイントとか」
「(店で)『すぐたまりますよ』と言われると、つい…」
自営業(30代)
「個人事業主なので、毎日発注するのが、一番早いのがアマゾン。ポイントで買えたりするものがいっぱいあるので、一番利用する」
個人差はあれど“ポイ活”はすっかり生活に溶け込んでいるようです。
こうしたなか、10日、ネット通販大手のアマゾンとNTTドコモが発表したのが、アマゾンでの買い物でNTTドコモの共通ポイント「dポイント」がたまる新たなサービスです。
NTTドコモ 井伊基之社長
「dポイントが、アマゾンでたまる・使えるようになります」
アマゾンジャパン ジャスパー・チャン社長
「アマゾンにおけるポイント獲得利用体験は、次のステージへと進化します」
ドコモの「dアカウント」とアマゾンのアカウントを連携させた上で、1回あたり税込5000円以上の買い物をすると、アマゾンポイントに加えて合計額の1パーセント分のdポイントをためることができるようになります。
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都内の整体院では、キャッシュレス決済の一つとして「d払い」を導入。
あゆみボディラボ 柴大輔院長
「『d払いで』と指定される方も一定数いるので、使いやすくなってるのかな」
「最も活用しているポイント」を聞いた調査では、dポイントは楽天ポイントに次いで2位です。(※MMD研究所調べ)
タッグを組むアマゾンとドコモ、それぞれの狙いとは…。
ポイント活用に詳しい「ポイ探」代表取締役 菊地崇仁さん
「ポイント経済圏争いかなと。正直言ってアマゾンポイントってうまくいってないと思うのですが、dポイントをためようとしているユーザーが入ることで、アマゾンポイントがより活性化できる」
「EC(ネットショッピングなど)はドコモは弱い。そこのECを強化していくことで、この経済圏を強化できるというところが一番の大きい狙いだと…」
一方、ポイントに対しては次のような声も…
会社員(32)
「あんまり…めんどくさくなって(ポイントためるの)やめちゃう感じ」
先ほどの25個のポイントアプリを使っていた女性の夫も…。
25の“ポイントアプリ”使う妻の夫
「あんまり普段意識しないので、実は失効してたとか時々ある。もったいないというか、悔しい感じはしますね」
乱立する、各社のポイント―。楽天ポイントや、Pontaポイントなど大手では1億人規模のユーザーがいるところも。今月22日から「Tポイント」と、三井住友カードの「Vポイント」が統合され、ユーザーは単純合算で1.5億人規模になるといわれています。
また、JR東日本は5月9日から金融サービスを開始します。銀行サービスを利用するとJREポイントがたまります。
――今後もポイント競争激化?
ポイント活用に詳しい「ポイ探」代表取締役 菊地崇仁さん
「鉄道会社がいま共通ポイント化しはじめているので、今年来年くらいにはぐぐっと伸びていくんじゃないかなと思います。なかなか攻めた動きだと思うので。そこでもまたポイントの注目度が上がってくると思う」
今後、ポイント競争はますます激しくなりそうです。
(4月10日放送『news zero』より)