ウクライナ侵攻「インフレが人質に…」日本経済に影響は?
ロシアによるウクライナ侵攻は日本経済にどのような影響を及ぼすのか、市場では、「インフレが人質にとられた」という言葉が聞かれています。
アセットマネジメントOneの荻原健氏(チーフストラテジスト)は、「“プーチンはインフレを人質にした”と市場は捉えている」と話しました。
荻原氏は「ヨーロッパは天然ガスをロシアに、そして小麦をウクライナに多く頼っているので、この調達に支障が出れば間違いなくインフレを押し上げる」としました。そして、ヨーロッパの物価が上がれば、輸入を通して日本にも波及してくるとの見方を示しました。
一方、エネルギー以外にも懸念があります。ロシアは、自動車に使われるパラジウムの供給で世界第2位の25%のシェアを持っています(1位は南アフリカ共和国)。
商社関係者は「ロシアへの制裁でパラジウムの輸入が制限される可能性がある。もともと供給不足となっていたパラジウムがさらに足りなくなることから、高騰が懸念される」と話しました。すでにパラジウムの先物価格は急騰しています。