投資ファンドから買収提案を受けている東芝の車谷暢昭社長が辞意を表明し、社長職から退くことがわかりました。

東芝は１４日、車谷社長の退任について審議するため、臨時の取締役会を開いています。車谷社長は辞意を表明し、認められる見通しです。

東芝は先週、イギリスの投資会社から買収提案を受けたことを公表しましたが、この投資会社の日本法人のトップを、過去に車谷社長が務めていたこともあり、社内外から提案の経緯に不信感を持つ声があがっていました。

関係者によりますと、東芝の再建について、車谷社長は周囲に“使命は果たした。もうやり切った”などと漏らしていて、今回の辞任は社内外の混乱を避けるためとみられます。

車谷社長の後任は、前に社長を務めていた綱川智会長が復帰する見込みです。

東芝は１４日午後に会見を開き、経緯を説明する見通しです。