テレワーク浸透で…オフィスの不要家具は
コロナによる働き方の変化でオフィスの縮小や撤退が相次ぎ、不要になった家具が増えています。中古家具を買い取って販売する会社の倉庫には、企業などから買い取った約3万点が山積みに。買い取りは増え、個人客への売り上げは大幅に伸びています。
■企業からの買い取り3割増
中古家具買い取り・販売会社の千葉県柏市の倉庫を訪ねました。企業などから買い取られたオフィス用品がずらりと並べられています。キャスター付きのイスや鍵付きのロッカー、デスクなど、約3万点が積まれています。
テレワークなどを理由にオフィスを縮小したり、撤退したりした企業から買い取ったものです。去年より約3割増えたといいます。
■一般に販売 定価12万円のイスが…
買い取った家具は一般向けにも販売しています。
千葉県松戸市内の店舗。病院・介護コンサル業の女性が、自宅のテレワーク用のイスを買いに来ました。「会社の方向性としても、在宅を進めることになっているので、この機会に買おうかなと」と話しました。
店員
「もの自体はいいです」
女性
「なんかすごい。いいかも」
新品で定価12万円ほどするイスを、2万2000円(税込み)で購入しました。
女性は「主人も在宅勤務なので、譲り合って使おうと思います」と満足そうでした。
■個人客への売り上げ「4倍」に
中古家具買い取り・販売「オフィスバスターズ」熊谷社長
「お客様はもともと会社・法人が多かったのですが、このコロナ下で、個人のお客様がすごく増えました」
テレワークの浸透で、3月の個人客への売り上げは去年の約4倍になりました。今後も個人向けの需要に期待しているといいます。
(4月16日『news zero』より)