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みずほ“責任問題リスク避ける風土”報告書

2021年6月15日 14:01
みずほ“責任問題リスク避ける風土”報告書

みずほ銀行のATMに通帳がのみ込まれるなど、度重なるシステム障害について調査報告書が発表され「積極的に声をあげて責任問題となるリスクを避ける」企業風土を指摘しました。

みずほ銀行は今年2月末から4回にわたりシステム障害を起こし、弁護士らに依頼して原因の調査を進めていました。

報告書では、前もって障害に気づく機会は何度もあったにもかかわらず見逃したとして、「顧客に与える不便や不利益に対する想像力の不足がある」と組織力や顧客目線の弱さに原因があったとしています。

また、非常事態の際の対応としても「半ば状況を見守るような姿勢も見られた」とし、「積極的に声をあげてかえって責任問題となるリスクをとるよりも、持ち場でやれることはやったといえる行動をとる方が組織内で合理的な選択になるという企業風土があるためではないか」と指摘しています。

みずほフィナンシャルグループでは、今回の報告を受けて、経営陣の処分などについて近く会見を開き説明する予定です。