「からあげ専門店」が苦境に 過去最多の倒産7倍…コロナ禍で人気も ナゼ ?
8日夜、東京・台東区にある「からあげ専門店」を訪れると…。
「すみません寒いなか、ありがとうございます!」
「まいど。ありがとうございます!」
この店の人気メニューは、国産の鶏もも肉を使った「からあげ」です。
しかし――
からあげ専門店「鬼のからあげ」 代表
「精肉店から『あそことあそこは(経営が)厳しいよ』とか、『あそこは、やめちゃうらしいよ』というのは耳にする。常連さんがいなければ、うちも相当厳しい」
悩みの種は、経営を続けられるかどうかだといいます。
◇
いま、「からあげ専門店」の多くは、苦境に立たされているといいます。
実は今年、「からあげ専門店」の倒産件数は前年の7倍、22件に急増し、過去最多となりました。小規模の専門店も含めると、その件数は数倍にのぼる可能性もあるということです。(※帝国データバンクによる)
コロナ禍では、「からあげ専門店」の店舗数は相次いで増えていました。
「さっそくありました、“からあげ”の文字。『からあげ専門店』ですね」
“揚げたて”を家にテイクアウトできるとして好調だったといいますが……なぜ、いま経営難に陥っているのか?
先述の「からあげ専門店」はテイクアウトのみのため、コロナ禍と比べて客足が3割減となっているといいます。
からあげ専門店「鬼のからあげ」 代表
「(週に)3回来てくれた人が、週に1回になってしまったり」
8日夜、都内で聞いてみても。
――最近、テイクアウトした?
会社員(20代)
「(コロナ禍の時は)週1くらいはしてました。最近は全然、本当にしないですね」
会社員(20代)
「週末2、3回やってたのが、ほぼゼロになりました」
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さらに、止まらない物価高も追い打ちをかけています。
からあげ専門店「鬼のからあげ」 代表
「お肉も値上がりしてます。今までで、ダントツで高いです。僕の給料を下げるしかない」
この店は、ある打開策を考えているといいます。それは、からあげ専門店の看板を掲げながら、炊き込みご飯を販売すること。
からあげ専門店 代表
「いま、うちにある食材でできるのが、“炊き込みご飯”が一番いいかなと」
来年から、定期的に販売したいということです。
からあげ専門店 代表
「売り上げが上がればいいんですが、(これ以上、売り上げを)“落とさないため”というのが正しいかもしれない」
■中川大輔に聞く「からあげ専門店」魅力増やすには?
中島芽生キャスター
「中川さん、『からあげ専門店』については、いかがでしょうか?」
俳優・モデル 中川大輔さん(大学で建築学を学ぶ)
「僕もよく行く『からあげ専門店』で、からあげ以外のお総菜も買ったりするんですけど。あらためて、お店のこだわりや工夫を感じて、購買意欲がそそられました」
中島芽生キャスター
「日本の飲食店は、安くておいしいものを提供してくれるので、手軽に食べられる日本食としても世界に広がっていってほしいですよね」
俳優・モデル 中川大輔さん(大学で建築学を学ぶ)
「そうですね。コロナも落ち着いてきて、海外のお客さんも増えてきたので、この『からあげ』という食べ物が、もっと多くの人に広がってほしいですね」
(12月8日放送『news zero』より)