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昨年度の貿易収支、過去4番目の赤字幅 エネルギー価格上昇が影響

2022年4月20日 12:06

昨年度の貿易統計が公表され、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は5兆3749億円と過去4番目の赤字幅となりました。ウクライナ侵攻などを背景にしたエネルギー価格の上昇が影響した形です。

貿易統計によりますと、昨年度の輸入額は91兆2534億円と前の年度から33.3%増えました。ロシアのウクライナ侵攻などで原油や液化天然ガス、石炭といったエネルギー価格が上昇したことや、円安が進んで輸入が増えたことなどが主な要因です。

輸出額は85兆8786億円で、鉄鋼や自動車などの輸出が伸び、前の年度より23.6%増えました。

輸入額も、輸出額も、比較できる1979年以降で最高となっています。この結果、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は5兆3749億円で2年ぶりの赤字、赤字幅は過去4番目の大きさとなりました。